熊野信仰は自然崇拝を原点として神社信仰へと発展し、過去世・現世・来世にわたって救済をする霊場として人々に受け入れらてきたんですね。
その地にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を総称して熊野三社と呼びその神霊が熊野神なのだそうです。
その中で速玉大社は「現世」のご利益があるとされています。ちなみに熊野神を祀る神社は全国で三千社を超えるそうですよ。
>目次<
熊野速玉大社へ参拝
熊野速玉大社の参道入り口です。朱色と緑のコントラストが美しい神社ですよ~。
日本最大級の狛犬!!。やっぱり迫力あるよね~。
世界遺産 熊野速玉大社参詣曼荼羅
熊野速玉大社の神門まで来ましたよ。ほんと朱色が鮮やかですよね。
熊野速玉大社の手水舎
ここの龍は普通のイメージと違って、特に鼻が長いんですよね~。何でも中国から来た水龍なんだそうですよ。
熊野速玉大社の社殿・祭神
社は「権現造(ごんげんづくり)」と呼ばれる様式なのだそうです。
屋根に「千木(ちぎ)」と呼ばれる木材2本を交叉させたものが付いているんですけどね、それで神様が男神か女神かが分かりますよ。
男神の社は千木を外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削ってある。つまりとんがり)
女神の社は内削ぎ(水平に削ってある。地面と平行)なんですよね。
みんなも、どこかの神社に行ったときにはチェックしてみてね~。
ここのご祭神はイザナギ、イザナミなのでひとつの社でも左右の千木に違いがあるんですよね~。
こういうの知ってると楽しいですよね。
それから千木をよく見ると「ハートマーク」がついているんですよね~。ハートマークなんてさすがイザナギ・イザナミの神様だなぁ~って思ったんですけどね(笑)
「猪目(いのめ)」といって日本古来の文様なんですって!!。「魔除け」の意味があるのだそうですよ。
梛(なぎ)の木の御神木
推定樹齢1000年ともいわれる天然記念物の梛の巨木があります。葉っぱの幅が広いんですけど針葉樹なんだそうです。
強い生命のエネルギーを感じるパワースポットですね。
葉脈が縦方向のみなので、引っ張っても切れにくいし横にもちぎれにくい特徴があるそうです。
だから縁が切れないとうお守りや、裏も表も同じよう模様なので夫婦で持っていると裏表のない夫婦でいられるそうですよ。
奉八度の記念碑
「江戸時代の頃に奥州南部八戸領久慈の吉田金右衛門という人が8度目の熊野詣の際に奉納した記念碑」なんですね。
奥州からの熊野詣では往復で2ヶ月くらいかかるそうです。それを8度もするってスゴい信仰心ですよね~。奥州っていうのは、福島県とか秋田県あたりの地域ですから当時はそのくらいかかりますよね。
八咫烏 (やたがらす)神社
八咫烏は「熊野三社」に共通する「導きの神鳥」として信仰されているんですね。
そして家津美御子大神(須佐之男命)のお仕えだそうです。神武天皇が熊野に到着したとき奈良まで道案内したというエピソードがあるそうですよ。
八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味だそうです。八咫烏は太陽の化身で三本の足があります。そしてこの三本の足はそれぞれ天・地・人をあらわすといわれているそうですよ。
ところで、その八咫烏ってどんな姿をしている烏だろうなって思いますよね。
カラスと熊野神の関係は古代からあって、この地に熊野神が海から上陸したとき、一羽のカラスが案内したという言い伝えもあるそうです。
こんなことも八咫烏の起源なっているかも知れないそうですよ。その八咫烏は3本足の鳥なんですけどちょっと想像できないなぁって思ってました。
ところがこれがデザインされてシンボルマークなっていたんです。なんと陸上自衛隊中部方面情報隊のシンボルになってたんですね。
全く知りませんでしたよ。八咫烏ってこんな鳥だったんですね。
それから、サッカー日本代表のエンブレムにもなってたんですよね~。
アレって八咫烏だったんですね~(笑)
八咫烏の歴史はとっても古くってキトラ塚古墳の壁画とか、世界最古の油絵とも言われるあの有名な法隆寺の玉虫厨子の台座にも描かれているそうですよ。
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)のご祭神
熊野三所権現が最初に降臨した元宮・神倉山から現在の地に移り「新宮」と呼ばれるようになったんだそうですよ。
「権現」っていうのは、神が仮に仏に姿を変え、衆生(生命のあるすべてのもの)を救うために現れたいうことですね。
熊野速玉大社の御由緒の掲示板には十三殿と摂社が三社となっています。たくさんの神様がいますよ。
第一殿 熊野速玉大神〔くまのはやたまのおおかみ〕=伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
第二殿 熊野夫須美大神〔くまのふすみのおおかみ〕=伊弉冉尊(いざなみのみこと)
第三殿 家都御子神(けつみこのかみ)⇒須佐之男命(すさのおのみこと)の別名とも言われる・樹木神
国之常立神(くにのとこたちのかみ)⇒生命力宿る国土形成の神
第四殿 天照大神(あまてらすおおみかみ)⇒日本の総氏神・太陽の女神
第五殿 高倉下命(たかくらじのみこと)⇒貯蔵した穀物を守り倉を管理する神
第六殿 天忍穂耳尊(あめのおしほのみこと)⇒稲穂を象徴している神・農業神
第七殿 瓊々杵尊(ににぎのみこと)⇒天照大神の孫・稲穂の神・農業神
第八殿 彦火火出見尊(ひこほでのみこと)⇒山幸彦・稲穂の神
第九段 鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)⇒初代天皇の神武天皇の父・農業神
第十殿 国狭槌尊(くにさづちのみこと)⇒神稲を植える土・土の神格化
豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)⇒雲を神格化
第十一殿 泥土煮尊(うひぢにのみこと)・第十二殿 大戸之道尊 (おおとのじのみこと)・第十三殿 面足尊 (おもだるのみこと)
その他にも、神倉山には摂社の神倉神社が鎮座しています。ご神体はゴトビキ岩なんですよ。
ちなみに摂社っていうのは本社に付属していて、その祭神と縁の深い神を祭った社(やしろ)の事ですね。
熊野速玉大社のご利益
速玉大社は海に関係する特徴があるということです。漁業信仰との関わりがある祭礼なのだそうですよ。
そしてたくさんの神が祀ってあるからご利益はたくさんありますよ。
国土安寧、延命寿命、無病息災、漁業の神、開運招福、商売繁盛、厄除け
そして、伊弉諾尊と伊弉冉尊が主祭神ですからね
縁結び、夫婦和合、子宝・安産ですよね♪
さらに、熊野浬玉大社の摂社「神倉神社」も、縁結びのパワースポットだそうですから、ピンときた人は訪れてみてね~。
熊野速玉大社のお守り
ご神木の「梛(なぎ)」の実でできた柱掛け人形の「なぎ人形」や「なぎまもり」が有名なんですよ。
境内に櫛(なき)の大樹があって、櫛は葉が丈夫なので切れにくいことから縁結びの木とされたんですって。
女性が「男女の縁が切れないように」と手持ちの鏡の裏に入れる習慣があったんだそうです。
さらに、「凪」に通じるということで、平安無事のお守りでもあるそうですよ。
熊野速玉大社 御朱印
■熊野速玉大社の御朱印
■熊野速玉大社 摂社 神倉神社の御朱印
熊野速玉大社へのアクセス
■熊野速玉神社
〒647-0081 和歌山県新宮市新宮1番地
交通 : 新宮駅からバスで5分
熊野速玉大社 駐車場
新宮市外にある熊野速玉大社はアクセスはとても良い場所にあります。
無料駐車場の駐車台数は50台くらいということでちょっと少ないですよね。混雑時期は臨時駐車場が用意されるようです。
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熊野三山の神社へのリンク
⇒>熊野本宮大社<
⇒>熊野速玉大社<
⇒>熊野那智大社<
⇒>熊野三山の奥院とも言われる 玉置神社<
神武天応の東征