諏訪大社 長野県諏訪市上社本宮と前宮を訪ねる(上社本宮編)

諏訪大社上社前宮を参拝してその途中、神長官守矢史料館などを見学しました。その後、上社本宮近くにある北斗神社から本宮の東参道へと向かいました。
前宮の様子はこちら⇒諏訪大社 上社前宮を訪ねる

上社本宮の祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのかみ)の2柱です。

上社本宮の参道

北斗神社から向かう途中に上社本宮一の鳥居がありました。

東参道側駐車場に大きな標識があって目立つ~。

本宮の二の鳥居の東参道が見えてきます。
ここが、本宮の表参道で御柱はここから引き込んで行くそうです。

この鳥居をメドデコよ呼ばれるV形の角を付けた御柱がギリギリ通っていくのも見所なんだそうです。

すっごく立派な社標

この鳥居の前にある石橋の下を流れる御手洗川(みたらしかわ)で毎年元旦に行われる神事があります。

「蛙狩り神事」というもので、2匹の蛙を捕らえて1年の豊穣を願ってお供えするというものだそうです。
どんなに寒い年でも蛙は捕れるそうですよ。

上社本宮へ参拝

手水舎

本宮三の御柱

石橋を渡って、鳥居をくぐってすぐ左側の奥の方、木製の門の陰でちょっと見つけにくい位置にありました。
奥の方に白っぽい御柱がちょっぴりと見えます。

何でも、目立たない場所にも御柱があるのは、4宮のうちこの本宮だけなんだそうです。

出早社(いづはやしゃ)

東参道に入ってすぐ左にあります。
上社の「地主神」祭神は神出早雄命。諏訪大神の子神で、お諏訪様の門番をしている神様だそうです。
「イボ」を治してくれるとされ、古くから小石を捧げてイボの全快を祈る風習があるそうです。

神馬舎

奉納されている黒馬は銅製で降雨を願い、白馬は木製で晴天を願ったのだそうです。
諏訪大社は水の神様でもあり五穀豊穣の神様でもあるということですから、農耕のためにバランスのとれた天気になることを願ったのでしょうね~。


本宮二の御柱

東参道に入ってすぐ右側に、樹齢千年ともいわれる巨大なケヤキの木と入口御門の間にあります。
二の柱は約16mの高さで一の柱より1mくらい短くなっているということです。御柱は一の柱から順に少しずつ小さくなっているそうです。

それと、柱の裏側をみると結構すり減っているんですよね~。
御柱祭のときに八ヶ岳山麓から人手だけで20数キロも曳いてくるので削れてしまうそうです。

10tはあるという大木ですから言われてみれば納得ですね。これを見たら、やっぱり御柱祭りの凄さを実感しちゃいます。

入口御門

東参道に入ってすぐ正面にあります。
入り口の欄間は伝説上の縁起のいいといわれる鳥獣の美しい彫刻が施されていますよ~。
現在の入口御門は、文政十二年(1829)の建立だそうです。

門から先は布橋と呼ばれる三十八間(約70m)もあるとっても長い廊下があります。

明治維新以前は上社の大祝(おうほうり)のみ通った所で、その時に布を敷いたことから布橋という名前が付いたそうです。

摂社末社遥拝所

布橋を通っていく途中にありました。昔は十三所遥拝所とも呼ばれていたそうです。

諏訪大社には境内にある大国主社、出早社、高島神社の摂社と、境外に三十九の末社摂社があって、その三十九社の「上の十三所」、「中の十三所」、「下の十三所」を遙拝するところだったのだそうです。

現在はその数九十五社にも及ぶそうです。
その摂社末社を朝夕こちらで遥拝していますということなんですね~。

大國主社

諏訪大社 祭神の建御名方神(たけみなかたのかみ)の父神
大國主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。
古事記にると大國主命の第二子ということだそうです。

その他にも布橋からは、巨大な太鼓がある神楽殿や土俵が見えました。


神楽殿の巨大な太鼓が少し見えます。

手前左に屋根だけちょっと見えてるのが天流水社です。
何でも、掲示板によると晴天が続くような日でも屋根の上から雫が毎日3滴以上は落ちてくるのだそうです。 雨乞いにご利益があるそうですよ。

御宝殿

御宝殿は境内の真ん中の位置にあって、四脚門を挟んだ形で東宝殿、西宝殿があります。

本宮には本殿がないので、御宝殿が神輿や御神宝を蔵める神聖な御殿として一般の神社の本殿に相当するということです。

掲示板によると御柱祭が行われる寅年と申年ごとに、交互に建て替えが行われるそうです。
御遷座後の旧殿は解体しないで平素は新旧二殿が並んでいるということです。

室町時代の頃は、新築してから六年経った後に遷座をして、旧殿を解体新築して6年間晒してから遷座する方式だったそうです。

その後江戸時代になって新築の建物に直ちに遷座するような形式になったということです。

硯石(すずりいし)と四脚門(よつあしもん)

四脚門からまっすぐ先に見える、緑色に苔むした岩が「硯石」です。

硯石の名前は、この石に凹んだところがあってそこに水を湛えていることから付いたのだそうです。

この硯石は盤座(いわくら)でもあるということです。盤座というのは神様が依りついて宿っているという岩や山のことなのだそうです。

自然崇拝という日本人の信仰の原点でもあるんですね~。

この四脚門は、かつては大祝(おおほうり)だけが磐座である硯石まで登っていくための門だったそうです。
硯石の奥が神体山という位置関係になっているんですね~。

大祝とは⇒諏訪大社 上社前宮を訪ねる

入り口門・宝物殿

布橋を通り、先に進んでいくと入り口門があります。拝殿にはここからしか出入りができないんですね~。

そこから入ると正面が宝物殿で、左側に進んでいくと参拝所になっていてその奥が拝殿になっています。
ちょうどUターンする形になります。

宝物殿は、奈良の正倉院を模した建物になっていて、諏訪大社に伝わる宝物を保管展示しているそうです。

本宮四の御柱

宝物殿と勅願殿の間から山の方を見上げると四の柱が見えます。
4本の御柱で一番小さな柱になります。

とは言っても14m位はあるそうですからやっぱりデカイです~。

諏訪大社 上社本宮拝殿

入り口門から左に進んで参道を行くと参拝所が見えてきます。

参道の右側が磐座の硯石や神体山になっています。ですから、御神体に対して横向きで拝むような形になるのでどうしてそうなのか不思議です。

そんなことから【参道はそっぽ(横)を向いているから、「大きく願いごとをしなければ聞いてくれない」】と言われているんですね~。

参拝所から先には斎庭と呼ばれる庭があってその奥に拝殿が見えます。
幣拝殿と左右に片拝殿があって本殿が無いという諏訪造りという独持の様式だそうです。

拝殿の後ろが、神居の森になっています。
弊拝殿や周囲の森からは神聖な雰囲気が漂っている空気を感じます。とてもすがすがしく爽やかな気持ちになってきまた。

参拝の後、石段を降りて行って北参道側とその周辺を歩いてみました。

北参道と大鳥居と本宮一の御柱

表参道は東参道になるということですが、北参道にも大鳥居があります。

参拝者が多くなってきたので駐車場を作ることになってその時に北参道にも鳥居が作られそうです。
車は北参道側に止めても、東参道の方から入るのがいいのではないかと思います。

近くに「一の御柱」がありました。
本宮で一番大きい柱で17mくらいあるそうで、かなり目立つのですぐにわかりますよ~。

狛犬

ブロンズ製の狛犬ということです。とっても凜々しいです。


鹿食之免と御作田社御守

こんな看板を目にしましたよ。

「鹿食免(かじきめん)」
仏教が伝えられて肉食を禁じていたという江戸時代にあっても、諏訪大社が発行した肉食の免罪符「鹿食免」というお札を持っていれば鹿などを狩猟して食べても罰せられなかったそうです。
土着信仰のミシャグジ神との繋がりも感じさせられます⇒諏訪大社 上社前宮を訪ねる

「御作田社(みさくだしゃ)御守」

御作田社は諏訪大社の春宮と秋宮の間にあって諏訪大社の末社ということです。
御田植神事が行われ「この神田に植えられた稲は1ヶ月で穂が出る」といわれるそうです。
稲作の五穀豊穣を祈る御守りなんでしょうね~。

命を繋いでくれている食肉やお米とか食べ物に対する先人達の思いを馳せ現代の豊かな食生活に感謝する機会にしたいなと思います。

手水舎(北参道側)

明神湯

さすが諏訪の神社ですよね~。諏訪明神ゆかりの温泉の手水舎もあるんですよ。

諏訪温泉の源泉で神様も愛用した言われる温泉だそうです。
やさしくあったか~でホッとしまよ~♪

この温泉にはこんなお話があるそうです。
【祭神の建御名方命と妃の八坂刀売命の夫婦神が喧嘩をし、怒った妃神が上社から下社に移ってしまったそうです。
その時、化粧用にお気に入りだった明神湯を綿に染み込ませて湯玉にして持っていったそうです。
その途中で滴が落ちたところが上諏訪温泉となり、湯玉を置いた場所が下諏訪温泉となったそうです】

神様が夫婦喧嘩なんて、日本の神様ってなんとも微笑ましいですね~。

雷電為右衛門(らいでん・ためえもん)

信州の出身の雷電為右衛門は江戸時代の力士で 254勝10敗2分という凄い成績があるそうで大相撲史上最強の力士と言われてます。

祭神の建御名方神も相撲と共通するところがありますからね~。
それにしても、手が大きいですよね~笑~

神楽殿の脇にはこんな土俵があります。

この土壌とは違いますが
毎年9月15日に、「十五夜祭奉納相撲」というのがあって
拝殿の前の斎庭で青年力士11名が化粧まわしを着けて輪になり、古式ゆかしい相撲踊りを奉納する神事があるそうです。

神楽殿

ここに奉納されている大太鼓は、一枚皮で出来ている太鼓では日本一の大きさだそうです。
元旦の朝のみしか打たないんだって!!


諏訪大社上社本宮 祭神

・建御名方神 (タケミカタノカミ)
建御名方神は大国主命(オオクニヌシノミコト)の息子で、国譲りの時に最後まで抵抗した神様です。

天照大神(アマテラスオオカミ)の「地上の国の統治権を譲りなさい」という命を受けた建御雷神(タケミカヅチ)がオオクニヌシに国を譲るよう迫りました。

オオクニヌシの息子のコトシロヌシはあっさりと国譲りに同意しました。

しかし、タケミカタノカミは同意できないので、まずは力くらべをしようではないかと持ちかけて力比べが始まりました。

この力くらべのが「相撲」起源とされるそうです。
だから、上社本宮には奉納相撲や土俵、雷電の銅像があるんですね~。

力くらべの結果は、タケミカタノカミは完敗でタケミカヅチに全く歯が立たなかったということです。
タケミカタノカミは、諏訪湖まで逃れて「今後はこの地から外へ出ない」とタケミカヅチに誓って許されたそうです。

その後、諏訪神社に祀られたタケミカタノカミは、狩猟神として信仰されたきたそうです。そのことは鹿の頭を神に捧げる上社前宮の御頭祭に残っています。
また、狩猟に使う弓矢から、武威に優れた神の軍神として信仰が始まったと言われています。

・八坂刀売神 (やさかとめのかみ)
上社前宮・下社主祭神でもあり、建御名方神の妃とされいます。

その他にも、諏訪上社の神事や祭祀の多くにはミシャグジという諏訪地方で古くから祀られている土着の神も関わりが深いということです。
そんな神々も含めて「諏訪大明神」と呼ばれるているそうです。
ミシャグジについてはこちらも参考にどうぞ⇒諏訪大社 上社前宮を訪ねる

諏訪大社上社本宮へのアクセス


■諏訪大社上社本宮
HP⇒http://suwataisha.or.jp/honmiya.html
〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
TEL:0266-52-1919

天下の名湯・宮の湯 (おまけ情報)

最後は温泉に入ってくつろぎました~♪
明神湯が湧く諏訪大社上社本宮から徒歩で5分もかからないところに温泉がありました。

源泉掛け流しありの単純泉で疲れに効果的ということでとっても癒やされましたよ~。

住 所:諏訪市諏訪市湖南1612
TEL:0266-52-5008
源泉名:第1、第2、第3の混合泉
上諏訪宮の湯
泉 質:ナトリウム-塩化物泉
単純温泉
還 流:源泉掛け流し